招待作家/ゲスト紹介

■招待作家
(photo by TAKASAWA Toshie ©ICANOF)

(photo by TAKASAWA Toshie
©ICANOF)

赤城修司 AKAGI Shuji

1967年福島県生まれ。高校美術教員。現在、福島市在住。89年筑波大学芸術専門学群洋画コース卒業。94年より2年間ブルガリアに滞在、青年海外協力隊美術教師として活動。2011年よりツイッター写真「3. 11 以後」記録と50回もの講演会『僕のみた福島』で全国を駆け巡る。16年3月「BS11 アーサー・ビナード日本人探訪 #12 赤城修司」公式 Youtube 公開。
15年写真集『Fukushima Traces 2011—2013』(OSIRIS)刊行。15年〜『グランギニョル未来』参画。16年8月種差デコンタ展の直後、9月御茶ノ水エスパス・ビブリオ展、10月よりスウェーデンのウメオ大学美術館『Perpetual Uncertainty』展に招待出品が決まっている。

■ 講演会歴
(1) 2011 /08/02 ぐらす川崎 (2) 08/02 テクノ川崎 (3) 08/03 川崎桜本 (4) 08/06 川崎猪俣市議集会 (5) 08/31 東京本郷:九条の会 (6) 11/01 川崎市ふれあい館 (7) 11/06 川崎市高津小学校 (8) 11/10 川崎市宮前市民館 (9) 11/27 練馬区民集会:一橋大学名誉教授渡部治と. (10) 12/27 広島YWCA 

(11) 2012 /01/03 神戸:カフェごパン (12) 01/05 大阪:エルおおさか (13) 01/07 京都:同志社女子大学 (14) 01/07 神戸市生涯学習支援センター:コミスタこうべ (15) 03/12 六本木SuperDelux (16) 03/28 東洋文化研主催:東大コンポジウム『原発事故で何が吹き飛んだか?』 安冨歩東大教授(社会生態学)+島薗進東大教授(宗教学)+真鍋勇一郎阪大助教(核物理学)+赤城ほか http://anmintei.blog.fc2.com/blog-entry-925.html 
(17) 03/31 川崎市溝の口:テクノ川崎 (18) 04/01 登戸ぐらす川崎 (19) 04/22 福井コンポジウム (20) 06/22 亀岡コンポジウム (21) 07/24 水俣YWCA (22) 09/13 多摩美術大学「20世紀芸術論」(23) 11/18 福島市「ディープふくしま」 (24) 12/09 仙台市市民活動サポートセンター「わかめの会」

(25) 2013 /02/03 仙台市市民活動サポートセンター「放射線から子どもを守る会教職員部会」 (26) 02/08 ハワイ福島県人会/ペルー&シアトル福島県人会 (27) 02/17 麹町エリオ:飲食セーフティネットワーク (28) 03/09 尾道市中央図書館 (29) 03/13 福島YWCA:カーロふくしま (30) 04/20 京都:NPO環境市民の会 (31) 04/30 川崎市ふれあい館 (32) 05/06 広島市平和資料館「太郎とアーサーのフラワーフェスティバル」 (33) 05/18 東京都福生市 (34) 05/28 大阪大学人間科学部「山本太郎とガチトーク」
(35) 08/10 川崎:高津市民館 (36) 10/08 カーロふくしま
(37) 10/12 市民科学者国際会議:国立オリンピック記念青少年総合センター (38) 12/15 かわさき市民アカデミー武蔵小杉:川崎市生涯学習プラザ 

(39) 2014 /03/08 高松市:香川へおいでプロジェクト 
(40) 07/27 札幌市Actinium Exhibition (41) 08/16 大阪市:子どもに未来を渡したい大阪の会 (42) 09/13 東京YWCA会館
(43) 2015 /05/01 筑波大学「視点構築論」 (44) 05/24 日本YWCA:オリンピック記念青少年総合センター 
(45) 10/02 “Don’t Follow the Wind/Non-Visitor Center (非-案内所)”展 グランギニョル未来(椹木野衣、飴屋法水、山川冬樹、赤城)トークイベント「ガマのなかの帰還困難区域」南青山・ワタリウム美術館 (46) 12/02 法政大学大原社会問題研究所「シネマ・フォーラム」 
(47) 2016 /02/19 新潟大学人文学部「地域映像アーカイブ」
(48) 03/12 あざみ野:スペースナナ (49) 08/26-28 ICANOF企画展「デコンタ・フォーラム」八戸市美術館(未)(50) 09/09 御茶ノ水:エスパス・ビブリオ「アーサー・ビナードとの対話」(未) 

■ 展覧会歴
(1) 2013 /10/05〜11/02 “未来の体温 after AZUMAYA” 山本現代、アラタニウラノ 
(2) 2014 /02/20〜04/13 “路傍の土”尾道市:ビズー【bisou】、やまねこカフェ、本通会議所記念館広場、浄泉寺、尾道中央図書館
(3) 2014 /07/19〜08/03 “ACTINIUM”札幌市:OYOYO
(4) 2014 /07/24〜26, 07/31〜08/01 “ Transmission”(畠山直哉との二人展)スタジオ35分(中野区)
(5) 2014 /08/22〜08/24 甲府YWCA“僕のみた福島”山交百貨店5F催事場
(6) 2015 /03/11〜03/28 “Fukushima Traces,2014-2015”スタジオ35分(中野区)
(7) 2015 /11/18〜12/02 法政大学:大原社会問題研究所「シネマ・フォーラム」法政大学多摩図書館2階エントランス
(8) 2016 /02/19〜02/24 新潟大学「地域映像アーカイブ」新潟大学附属図書館1階エントランスロビー
(9) 2016 /03/03〜03/13 あざみ野:スペースナナ展
(10) 2016 /08/26〜09/11 ICANOF企画展《種差デコンタ2016》八戸市美術館、アメリカンダイナーRodys
(11) 2016 /09/01〜09/11 御茶ノ水:エスパス・ビブリオ展(未)
(12) 2016 /10/02〜2017 /04/16 スウェーデン:ウメオ大学美術館(ビルドムセアット)『Perpetual Uncertainty(不滅の不確定性)』展に招待出品予定。

デコンタ・フォーラム 1

▶8月26日(金)

八戸市美術館 2Fギャラリー(入場無料・定員80名・申込不要)

18時~:赤城修司講演『あの事故後にみえてきたもの』

19時~:椹木野衣講演『災害と美術の臨界』

19時45分~21時:クロストーク#1 『カリオキバとは何ものか?』 
出席:飴屋法水・山川冬樹・鵜飼哲・金村修、ほかトーク講師陣

 

デコンタ・フォーラム 2

▶8月27日(土)

Rody’s 2F(要ワンドリンク代・定員80名・申込不要)

13時~:倉石信乃講演『孤島論 ——— 土の深浅』

13時半~:矢野静明・金村修・赤城修司ほか『写真と絵画のグリスマン(glissement)』

14時半~:鵜飼哲講演『空想の笑い ——— 黒田喜夫の詩的方法の探求』

15時45分~17時45分:クロストーク#2『ツヅボウないしはツチボウ:地中の武器』
出席:飴屋・山川・椹木・露口・八角・鵜飼、ほかトーク講師陣

※18時~21時:オープニングパーティ@Rody’s(会費あり・要事前申込)

 

デコンタ・フォーラム 3

▶8月28日(日)

八戸市美術館 2Fギャラリー(入場無料・定員80名・申込不要)

12時~:グランギニョル未来【ガマのなかの帰還困難区域】公演

12時45分~:クロストーク#3『種差(しゅさ)とアノマリー』
出席:赤城・山川・飴屋・椹木(グランギニョル未来)ほかトーク講師陣

14時~16時:クロストーク#4 『〈動物である〉ことを学ぶ、終に』
出席:ゲスト全員による最終討議

 

■ゲスト/トーク講師
sawaragi
椹木野衣 SAWARAGI Noi

1962年秩父市生まれ。美術批評家、多摩美術大学美術学部教授、国際美術評論家連盟 日本常任委員長。1991年『シミュレーショニズム ハウス・ミュージックと盗用芸術』(洋泉社)刊行。92年『アノーマリー展』企画、村上隆・ヤノベケンジらを美術界の新しい波として紹介した。
95年阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件を契機に98年『日本・現代・美術』(新潮社)刊行。戦後日本は歴史なき反復と忘却を繰り返す〈悪い場所〉であると指摘、大きな波紋を呼んだ。05年にはその続編ともいうべき『戦争と万博』(美術出版社)刊行。
2011年東日本大震災の直前より長篇評論「後美術論」連載を『美術手帖』誌上で開始、15年『後美術論』(美術出版社)刊行、同書は第25回吉田秀和賞を受賞。ほか著書多数。14年~『グランギニョル未来』参画。
 

ameya
飴屋法水 AMEYA Norimizu

1961年山梨県生まれ。美術家・演出家。1978年に唐十郎が主宰した状況劇場に音響として参加。83年に自身の劇団、東京グランギニョルを結成。『ライチ光クラブ』『スキン/SKIN』などを演出。90年代以降は現代アートに活動を移し、95年にはヴェネチア・ビエンナーレに『パブリック ザーメン』で参加するが、突如美術活動を停止し、あらゆる生き物を等価に販売対象とする「動物堂」を開店する。文庫版『キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』刊行。
2005年、必要最低限の食物摂取のみで24日間、自ら箱の中に籠った「バ  ング  ント」展で美術活動再開。一貫して、人工的な生活と身体の関係、根源的な生への関心を主題にした演劇、インスタレーション作品を制作している。14年~『グランギニョル未来』参画。
 

yamakawa
山川冬樹 YAMAKAWA Fuyuki

1973年ロンドン生まれ。ホーメイ歌手/現代美術家。自らの声・身体を媒体に視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、音楽/現代美術/舞台芸術の境界を超えて活動。己の身体をテクノロジーによって拡張するパフォーマンスを得意とし、歌い手としては日本におけるホーメイの名手として知られる。活動の範囲は国内にとどまらず、ヴェネチア・ビエンナーレや釜山ビエンナーレなど、これまでに15カ国でパフォーマンスを上演。
2009年「フェスティバル/トーキョー09秋」の舞台『4.48サイコシス』(飴屋法水演出)に出演。10年東京都現代美術館「Plastic Memories」展でインスタレーション『The Voice-Over』を公開。12年水戸芸術館「3・11とアーティスト:進行形の記録」展、15年「山口小夜子 未来を着る人」展ほか、展覧会多数。14年~『グランギニョル未来』参画。
 

帰還困難区域に向かう車内のGGM:防護服の4人  photo by 山川冬樹

帰還困難区域に向かう車内のGGM:防護服の4人  photo by 山川冬樹


内景を掩蔽する隔壁を覗き込むGGM扮する来訪者たち photo by 飴屋法水

内景を掩蔽する隔壁を覗き込むGGM扮する来訪者たち photo by 飴屋法水

【グランギニョル未来 Grand Guignol Mirai】

2014年美術家村上隆の提案をきっかけに、批評家椹木野衣・演出家飴屋法水が結成した「3・11以後」プロジェクト。1985年日航機123便 御巣鷹山墜落事故に基づく飴屋の東京グランギニョル『ライチ光クラブ』公演と「3・11以後」が烈しく交錯する。現在の日航機墜落現場や日航安全啓発センターに残る事故機体や犠牲者の遺品等をリサーチのうえ、椹木が戯曲執筆、飴屋が演出、2014年8月ヨコハマ創造都市センターで『グランギニョル未来』公演。15年、同公演で主演を務めた美術家山川冬樹、3・11以後の福島を写真で記録し続ける赤城修司が加わり、4人編成となって『Don’t Follow The Wind』展に参加。現在に至る。
 

kanemura_02
金村 修 KANEMURA Osamu

1964年高円寺生まれ。写真家。92年ロッテルダム写真ビエンナーレ、96年NY近代美術館出展。97年日本写真協会新人賞、東川賞新人作家賞。00年〈土門拳〉賞。NHK「トップランナー」出演。01年八戸市美術館ICANOF第一回展WS講師。毎日放送「情熱大陸」出演。04年アルル国際写真祭出展。14年〈伊奈信男〉賞。主な写真集に01年『SPIDER’S STRATEGY』『I CAN TELL』、06年『In between No.12』、16年『Successive Sliding of Pleasure』。09年著書『漸進快楽写真家』。14年にDVD刊『Elvis the Positive Thinking Pelvis』ほか多数。現在、金村修ワークショップ開講中。
 

tsuyuguchi
露口啓二 TSUYUGUCHI Keiji

1950年徳島県生まれ。写真家。1989年札幌にフレメン写真製作所設立。99年より撮影が開始され現在も継続中の《地名》シリーズはパリ・ローマ巡回後、04年横浜美術館『ノンセクト・ラディカル展』出展。09年八戸市美術館ICANOF展《Blinks of Blots and Blanks》出展。同名の写真集も刊行。12年「SNOWSCAPE MOERE展」に写真史家倉石信乃との共作《Natural History》を、13年「アクアライン展」に《ON-沙流川》を、14年札幌国際芸術祭にインスタレーション作品《Map of Water》を、15年北海道近代美術館「もうひとつの眺め展」に《Natural History》を出展。
 

yano
矢野静明 YANO Shizuaki

1955年宮崎県生まれ。画家。神奈川県在住。立教大学映像身体学科兼任講師。1989年横浜市民ギャラリー「今日の作家展:多極の動態」出展。2001年フリーマン・フェローシップで渡米「バーモントスタジオセンター」滞在制作。07年都城市立美術館「南九州の現代作家たち展」出展。09年モレキュラー公演『マウストmouthed』テクスト(日本のモダニズム詩論)執筆+豊島演出との対談『黒揚羽と蓑虫』(御茶ノ水canvas)。14年八戸市美術館ICANOF主催の個展『種差enclave』+初の画集『矢野静明作品集成』刊行。主著に04年『絵画以前の問いから —ファン・ゴッホ—』・16年『日本モダニズムの未帰還状態』(書肆山田)。ほか個展多数。
 

ukai
鵜飼 哲 UKAI Satoshi

1955年東京都生まれ。フランス文学・思想専攻。パリ第八大学で哲学者ジャック・デリダに師事。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授。16年~共和国版『黒田喜夫全集』編集委員。主著に14年『ジャッキー・デリダの墓』、08年『主権のかなたで』、03年『応答する力』ほか多数。訳書・共訳書にジュネ『恋する虜』・『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』・『シャティーラの四時間』・『公然たる敵』、デリダ『生きることを学ぶ、終に』・『友愛のポリティックス』・『ならず者たち』・『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(2014)ほか。ICANOF展講師として八戸市美術館での講演『カルト・ポスタルと「テレパシー」』(06)・『どこにいても ——— 墓とその代補をめぐって』(14) がひときわ銘記されるに違いない。
 

kuraishi
倉石信乃 KURAISHI Shino

1963年長野県生まれ。写真史・近現代美術史専攻。明治大学大学院理工学研究科デジタルコンテンツ系教授。横浜美術館学芸員時代に『ロバート・フランク展』『中平卓馬展』『菅木志雄展』等をキュレーション。著書に99年『反写真論』・10年『スナップショット 写真の輝き』。重森弘淹写真評論賞・日本写真協会学芸賞。共編著に『明るい窓』『失楽園』『琉球烈像全9巻』ほか。「photographers’ gallery press no.12」誌の掲載稿『不鮮明について 松重美人の写真、最初の1枚』には、一連のICANOF展講演『孤島論』の余白を毛羽立たせる潜熱の思考が脈打っている。
 

yasumi
八角聡仁 YASUMI Akihito

1963年千葉県生まれ。批評家。舞台芸術論・映像芸術論専攻。近畿大学文芸学部教授。京都造形芸術大学舞台芸術研究センター客員主任研究員。主な共編著に03年『現代写真のリアリティ』・07年『見続ける涯に火が‥中平卓馬批評集成』・09年『土方巽~言葉と身体をめぐって』ほか。12年倉石信乃共編著[琉球烈像第8巻]中平卓馬写真集『沖縄・奄美・吐噶喇 1974—1978』に解説を執筆。モレキュラー公演やICANOF展の講師多数。99年「sagi times 02」誌に掲載された批評《モレキュラー『HO-koriの培養・Ⅱ』のためのノート》は今なお燐光を発してやまない。
 

sato
佐藤英和 SATO Hidekazu

1958年京都府生まれ。映像ディレクター。主な映像作品に『CAN OF ICANOF(イカノフの缶詰)』・『北島敬三 種差撮影行2013』・『矢野静明 種差enclave 2014』・『笹岡啓子 似島撮影行2015』ほか多数。豊島との出会いは1998年、瀬戸内海佐木島での「モレキュラー演劇ワークショップ」に同行撮影、なんと最終日に仕上げてドキュメント上映を果たした〈離れ業〉に遡る。その〈ハナレ〉は15年広島湾の離島ニノシマを同行撮影するに至った奇縁とも、16年吾妻颪(アヅマオロシ)が吹きくるフクシマ撮影に挑む現在地とも〈セッパ:切羽〉詰まって呼応する。
 

toshima
豊島重之 TOSHIMA Shigeyuki

1946年八戸市生まれ。美術展キュレーター・モレキュラー演出家。主な演出作に『Ohio/Catastrophe』(シアタートラム)・『Decoy』(沖縄県立美術館)・『nori-shiro』(座 高円寺)・『Façade Firm(肖像画商会)』(アデレード世界演劇祭)・『Ho Primer(呆の入門/法の雷管)』(国際交流基金フォーラム)・『Svarbard Vault:Vehicle for Seeds』(青森県立美術館2015)ほか。主な編著・共著に『飢餓の木2010』・『種差の世紀/種差四十四連図』(2013)ほか多数。主な論考に『カフカ ——— ホロビならぬフルビの戦意』(『ドゥルーズ 千の文学』所収2011)・『ツバキザキ忌に ——— 豊島弘尚かく闘えり』(八戸市美術館『豊島弘尚追悼展図録』所収2015)。2001年より八戸市美術館にてICANOF企画展を(舞踊家の姉と画家の兄を失った2011-12年を除き)毎年開催。2014年11月2日NHK・BSプレミアム『種差というトポス ——— 豊島重之とモレキュラーシアター』全国放映
 

Comments are closed.