ICANOFについて
私たちが、どこかの街に行ってみたいと思った時、そこに知り合いがいるという以外に、どんな要素があるだろうか。私なら、まず、美術館のある街にするだろう。ゴッホとかデュシャンとかフェルメールとかいった巨匠展なら、だいたい東京で済む。そうではなくて、他の街ではみられないような、市民創発のユニークな美術展が行われている街に決めるだろう。それが可能なのは、市民がアートに親しみ、アートが市民を創りだすような「場のムーヴメント」がそこにあるからだ。欧米では当たり前のことだが、日本ではまだ、そういう街を探さなくてはならない。
誰か他の街に住む人が、この八戸にブラリと来てみたいと思うだろうか。
「ICANOF」は、そんな願いをこめた市民とアートの創発的(エマージャント)な場づくりを始めたばかりです。こうした動きに関心のある、一人でも多くの市民の参加・協力のもとに、一歩一歩、進めて行きたい、と考えています。
ICANOF一同
イントロダクション – Introduction –
- “ICANOF”は「イカノフ」と読みます。(>> “ICANOF” って何の略?)
- イカノフは、八戸市民が創造的にアートに親しめる場をともに創りあげようとする市民有志による「ゆるやかな」運動体です。
- 場を創りあげるプロセスを通して人の往き来がうまれ、「イカの府=八戸の街」に未知の魅力が掘りおこされたらどんなにいいか、そして「そこに暮らしている」こと自体、しぜんに心が豊かになれるならどんなにいいか、イカノフはそんな願いをもっています。
- この願いをもつ市民誰でもが参加でき、出入りも自由なミッションです。たとえば、イカのおいしさは「イカの腑」にあると信じて疑わないとか、いや、イカの足だゲソだトンガリだとか、異論反論が飛び交う「多声的= polyphonic 」なミッションなのです。
- その一方で発言や立案や実践には個々の「責任= responsibility =応答力」が不可欠です。イカノフはこのことをよく知る市民による構成体でなくてはなりません。10年後100年後、千年後のこどもたちに「応答= response 」できるミッションでなくてはならないからです。
- イカノフは、既存の八戸市美術館や市内各所のスペースを、市民がもっと創造的に活用できるように、積極的な働きかけをしていきたいと考えます。
ICANOF宣言 – ICANOF Manifesto –
私たちは「ICANOF イカノフ」です。
私たち自身がアートを楽しむために。
まだ気づかない八戸の魅力を自分たちで掘り起こすために。
未来のこどもたちのために。
誰でも参加できるし、関わり方もそれぞれ、出入りも自由な集まりです。
私たちの街「八戸」(=イカの府)が今より、もっとずっと素敵な街になったら、 そこに住む私たちの心も豊かになるでしょう。
異論反論がおおいに飛びかうような、 ゆるやかで、おおらかな、そして エキサイティングな会を目指します。